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ぶらりビール旅〈カーブドッチワイナリー&ブルーイング編〉その3 ワイナリー見学の巻

  • 執筆者の写真: こぐねえ
    こぐねえ
  • 2024年9月27日
  • 読了時間: 5分

新潟県にあるカーブドッチワイナリーで過ごす2泊3日の旅。


第3回はワイナリー見学ツアーを書いていきます。


カーブドッチワイナリーでは有料でツアーを実施しています。せっかくワイナリーで過ごすのだから見学はしておきたいと思い、宿泊予約をする時に見学ツアーも予約しておきました。


集合はワイナリーショップ。既に10名くらい人がいらっしゃいました。やはり人気なんですね。


ツアーガイドさんから見学の説明を受けた後、最初に向かったのはぶどう畑。カーブドッチワイナリーでは東京ドーム2日分、9ヘクタールの敷地でぶどうを育てています。


訪れた時期は、収穫が最後の頃。ほとんどの畑は葉のみの状態でした。それでも雰囲気を感じることができただけでも良かったです。



と、思っていたら、収穫前の畑にも連れて行ってもらいました😳


こちらの畑は、カーブドッチワイナリーが初めてぶどうを植えた場所。樹齢は30年ほどで、そろそろ寿命となる木々とのこと。近年、列ごとに植え替えを行っていて、少しずつ世代交代が行われているそうです。



試食もさせてもらいました。とても甘くて幸せな気分になります。


カーブドッチワイナリーがある場所は、海の近くということもあり、砂が堆積した土地なんだそうです。土壌が砂なので水捌けが良く、ここで育ったぶどうを使用して造るワインは、香りが華やかで口当たりが軽くなる特長があるとのこと。


また、気候の関係からボディの重いワインを造るぶどうを育てるには向かない土地という話がありました。


ホップもそうですが、土地にあった品種を見つけて育てるには長い月日が必要。カーブドッチワイナリーも30年の時間をかけて、この土地に合うぶどうを探して育ててきたそうです。


1番多い時では約40品種のぶどうを栽培していて、現在は約20品種のぶどうを育てています。


実際に実っているぶとうを見て、さらにテンションが上がり、次に向かったのは醸造所。



この日は瓶詰め作業をしていました。スタッフさんが工程ごとに担当してテキパキとワインを瓶に詰めていました。規模によりますが、ビールの瓶詰めや缶詰めでも似たような光景なので、ここは親近感がありました。


見た目はオレンジジュースのようですが、ここから静置して時間が経つにつれて瓶の下に酵母が落ちて澄んだ色になっています。



こちらは、ぶどうをつぶしていく機械。昔は足で潰していた話を聞いたことがありますが、今は機械を使用して効率よく作業ができるようになっています。この機械は潰す圧力を調整できるので、良い状態の果汁を搾ることができると言うことでした。


潰し方1つで果汁の取れ具合や状態が変わってしまいます。機械を使用することは効率をよくするだけではなく、品質にも影響してきます。



こちらはステンレス樽。上に付いているペットボトルのような容器には水が入っていて、樽の中で発酵が始まるとブクブクと気泡(二酸化炭素)が出てきます。画像では分かりませんが、こちらの樽は勢いよく気泡が出ていました。



<動画>



醸造工程の話を終えて向かったのは樽に入れて発酵と熟成をする部屋。


エアコンで室温が調整された部屋に樽がいっぱい。ここでも樽にペットボトル様の道具が付けられていて、発酵中の樽がいくつもありました。



樽の発酵・熟成工程を見学した後は、地下貯蔵庫へ移動。


部屋には瓶詰めされたワインが眠っていました。地下貯蔵庫ってビールの世界でもあるのかな? 基本的に冷蔵庫で管理しているので、日本でこういったスペースがある醸造所を見たことがありません。地下室をつくるのはコストも場所も必要なのでないのかな。イベント的にトンネルや海底で熟成させるビールは見たり聞いたりしたことはあるんですけどね。


なんか地下貯蔵庫ってロマンがあっていいですね。


ちなみにカーブドッチワイナリーでは、主に3つのブランドシリーズ展開しています。


【王道シリーズ】

初日のディナーでいただいた「サブル」など。カーブドッチのワインを表現するシリーズ。クラシカルなワイン。


【どうぶつシリーズ】

ナチュラルワインのニュアンスをまとったシリーズ。王道シリーズに当てはまらない品種や規格のぶどうを使用して造る自由度を高めたシリーズ。


【FUNPYシリーズ】

FUNとHAPPYを合わせた造語。食用ブドウで造るポップでキュートなワイン。


ひとつのスタイルにこだわるのではなく、多くの人が自分が好きなワインに出合えることを目指して造っています。



こちらは通常の販売を終えたワインを保管しているスペース。中には20年もののワインもありました。状態を確認しながらレストランなどで提供するそうです。


長く熟成が楽しめるのはワインの楽しさの1つですね。ビールでも個人的に長期間熟成させても5年くらい。環境が良い所できちんと管理しないといけませんし、何本も保管するとなると場所も必要になってくるので簡単ではないですね。


ちなみにビールだと、那須高原ビールの「ナインテイルドフォックス」の20年ものは飲んだことがあります。熟成期間が最も短いものと比較すると味に丸みが出てビールというよりはブランデーのような味わいに変化していました。いつかワインでも同じ銘柄の熟成期間違いを飲みくらべてみたい!



最後はワイナリーショップに戻って試飲をして終了。


頒布会もあって、年2回、計6本のワインが送られくる話を聞いて「入ろうかな」と迷い中。



ビール造りと共通する点と異なる点。やっぱり実際に造っている場面を体験することは大事ですね。ウェブサイトでも知ることはできますが、話を直に聞いてコミュニケーションを取りながら知るのとでは経験値が違います。改めて伝える側として現場に足を運ぶ大切さを感じることができました。


次回は、いよいよビールを飲みにいきます!






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